<先物手口情報の真実>

「JPモルガン」と「モルガンMUFG」について

「JPモルガン」は経済大国であるアメリカの金融業界をリードしており、分離された証券・投資銀行部門が後に「モルガン・スタンレー」となります。

JPXにて公開されている「取引参加者別取引高(手口上位一覧)」で登場する、「JPモルガン」と「モルガンMUFG」について、簡単に違いと分離した背景を紹介します。

設立、分離の背景

1895年に、金融事業会社J.P. モルガン&カンパニー(J.P. Morgan & Company)が設立され、鉄鋼・製紙・電気事業等に投資を行い巨大化していきました。

しかし、1929年の世界恐慌をキッカケに、、グラス・スティーガル法(銀行と証券の兼営を禁止する法律)が制定されため、市中銀行になるか投資銀行になるかの選択を余儀なくされます。
そのためJPモルガンは恐慌以前に比較的収益の安定していた市中銀行としての道を選び、分離された証券・投資銀行部門はその後モルガン・スタンレー(MS)となったという経緯があります。

JPモルガンは2000年にチェース・マンハッタンと経営統合し、JPモルガン・チェースとなり、総合金融企業として米国ではシティグループ、バンク・オブ・アメリカに次ぐ第3位の企業として君臨しています。

モルガン・スタンレーは、アメリカの証券会社・投資銀行として、米国ではゴールドマン・サックスにつぐ第2位として君臨しています。現在のJPモルガン・チェースとの間に直接的な関係はないとされています。

日本におけるモルガン・スタンレーについて

モルガン・スタンレーは、日本の三菱UFJフィナンシャル・グループとの証券合弁事業であるため、公開資料では「モルガンMUFG」というように記載されているようです。
そのため、外資の企業として、当サイトでは外資系機関という括りにしています。

ついでに、「三菱UFJ証券」として表示されるものも、正式には「三菱UFJモルガンスタンレー証券」という名称でs,モルガンスタンレーの資本は入っています。
「モルガンスタンレーMUFG」は51%、「三菱UFJモルガンスタンレー証券」は40%の議決権をモルガンスタンレーとなっているため、外資国内機関で区別しています。

引用:日本におけるモルガン・スタンレー
https://www.morganstanley.co.jp/ja/about-us/japan-company-structure

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