分割売買、皆さんやってますか?
やってない!?それはとんでもない。何かの間違いですか?
恐らくこの記事まで読んでくれてる方は「上手くなりたい」または「何か美味しい話はないかな」と考えてる人でしょう。
初心者、また勝てていないトレーダーというのは、「美味しい話が書いているサイト」を求める傾向にあります。
こういう「美味しい話」を探してしまうのは、「私は努力をしません」という風に表現しているようなものです。
ここで怒って離脱しないでください。笑
もちろん、各証券会社の建玉残高の情報を収集して作図したり、自分でチャートを書くのは面倒なので、そういう便利なサイトを探すというのは別に悪くありません。
ですが、血眼になって勝率を上げる方法を探しているようでしたら、まずその考えを改めるべきです。
気持ちはわかります、なぜなら私も「一発逆転の方法!」とか「最強の投資法!」とか探していた時期もありました。笑
そして気づきました、私は天才でもなく神様でもない、と。
だからこそ、この記事で古くから使われている基礎中の基礎である「分割売買」について紹介しようと考えました。
「分割売買」は相場を生きるための技術だと考えています。なので、一朝一夕で身につくものではないかもしれません。
努力をして、投資の世界で退場せずに頑張って継続したいと考える人の助けになればと思います。
分割売買とは
分割売買というのは、その名の通り1度にまとめて対象の商品を売買せず、分割して売買していくことです。
海外では「ピラミッティング」といわれますが、概念的に少し異なります。後ほど説明します。
単純ですよね?ですが、自信を持って私は分割売買をやっています!という風に言える人はいるのでしょうか?
「ナンピンのことじゃん?」と感じた方もいるかもしれません。
分割売買は、買いならば価格が下がっているときに買い玉を随時入れていき、買い玉の平均値を下げていこうという発想です。なので、単純に下げたから買う、絶対上がるから買い下がる、というのとは考え方とは違います。
分割売買を知らない人達
ここで初心者はこう言います。
「いやいや分割なんかしないで、1番安いところで買えばいいじゃん」と。
間抜けですよね。でもドキッとした方もいるのではないでしょうか。
こういう人達は、トレードの真髄を「底当て」「天井当て」と考えているんだと思います。
こういう風な考えを持つ人が多い原因は、SNSであたかも連続で「底当て」や「天井当て」をしているように見せかけている人が多いからです。
正味予想なんて「ここが天井!!!」というのを言いまくって、外れたらその記事や呟き、動画は削除してしまえばいいんですからね。実際そんな情報発信者なんて沢山います。
なので、上手い人というのはその1番安い場所というのが確定する場所が分かる前提であるため、このような稚拙な質問が出てしまうのです。
底値予測なんて神様、天才、人間じゃない方がやる芸当です。
我々のような人間は、だからこそ分割するのです。
初心者は、「勉強をすれば天井や底が分かるようになる」「情報を集めれば天井や底が分かるようになる」と本気で夢見ているんです。
アホらしい。
もしあなたが、底当て天井当てという考えを少しでも持っているなら、その考えを捨て去らない限り、絶対にどこかで大きく負けてしまうでしょう。
ばっちり数円の誤差で底値や天井を当てることをトレーダーが獲得すべき最優先能力であり、それを磨く必要があると考えているなら、それは神様になるのと同意だと考えても差し支えないでしょう。
あなたは確実な未来予測ができますか?不測の事態を回避できたことがどれだけありますか?金融商品で起こりうる事柄を予測し続けることができるのでしょうか?
できなくないですか?私はできないので、気楽なスタンスを持つようにしました。
「なんかそろそろ反発するかな~、じゃ少しずつポジション持つか~」というように気楽に構えています。
もちろん「なんかダメそう」なら切ります。
そしてまた「なんかそろそろ反発するかな~」という可能性を待ってそこに賭ける、というように可能性に何度も賭けることができるようになることが大事です。
もちろん、可能性があることをしているだけなので、買い下がっていっても価格は下がり続けて、『『『やばいぞ!!!』』』ということになる可能性もあります。
この「なんかダメそう~」とか「なんかそろそろ反発するかな~」とかに、私はJPXが公表している取引参加者別建玉残高一覧等を使ってデータを集計してグラフ化したもの等を参考にしたりしています。
あとは、終値ベースで日数を集計して上向きか下向きなのかを判断しています。
この「なんか〇〇だな~」という主観を補強するためにデータを利用するというのが筆者のスタンスです。
こんな風に地道なことをせずに、「一発で当てるんだ!」とお考えの方はお帰りください。
分割売買の原則
①3分割すること
そこそこ本を読んだり、そこそこ有名で筆者が好きな人達は、よく「基礎となるのは3分割」だと論じてらっしゃいます。
私はポジションを持つ時には、3分割だったり9分割でやります。
分割って簡単に思えわれるんですが、実際にやると難しい。
何故なら『3回しかポジションを持てない』という風に限定しているため、ポジションを持つ時には真剣に考えることになる。
とはいえ「なんか〇〇だな~ポジション持つか」という風に楽に考えてポジションを取りたいので、9分割するということに私はしました。
明らかに「これはいけるか?」という風になったときには3分の1、自信がない時には9分の1、といった感じです。
9分割にしているのは、3の乗数だからです。
分割数の上限は決めてください。分割売買は「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということではありません。
自分は下手だという前提に立ち、発射する玉数の上限を決めるのです。
下手に撃ちすぎてしまうと、限界を突破した破産につながってしまうかもしれません。
最初に少ない金額でポジションを持つことは、とりあえずポジションがあるという状況に自分を置くことができるようになり、真剣にマーケットに望む姿勢を生むことにも繋がります。
最初の玉は「とりあえずの玉」であり、2回目以降が「本気の玉」で、最終的に分割の玉全てで「自分が望むポジション」を作り上げるというイメージです。
ちなみに、3とか9という分割数の根拠は何もありません。
なにをどう信じるかというのは、もう宗教みたいなもんなので、好きにしてくださいという感じなのですが、「3」という数字は太古から日常の様々な状況でよく利用されていて、何かしらのパワーがあると思いこんでいます。笑
「3」という数字についての話はオカルト話に近いので、記事の最後にオマケとして載せておきます、お時間のある方は読んでください。
ただ、こういうオカルトでも何でもいいので、自分の信じる芯となる考えがあるとブレずに戦うことができるようになります。
②必ず平均値を下げる、又は上げるようにすること
分割売買をすると決めたときに、迷っちゃうのは分割初めで取ったポジションが利益を上げた時に、「まだまだ伸びるかもしれない、追加したい」という欲望に駆られるということです。
分割売買の原則は、平均値を下げる、又は上げるようにすることなので、利益になっているならそれで満足する必要があります。
もしポジションを持った途端利益が伸びたのなら、「凄い!底又は天井を当てれました!おめでとう!」という風にして保有期間終了、又は利確したい水準まで待つのです。
ここで初心者は「え~それだと利益を最大限まで伸ばせないじゃないですか」となる。
分割売買はリスクを低減させるためにやるのだから、これでいいのです。
資金が減らないことが1番偉いんです。
リスクをどこまで許容するかで、分割数を3分割にするのか、それとも違う数字にするのか、というのは各自の好みになる。『自分にあった手法』というのは自分で見つけなければなりません。
分割で買い始めて、相場が強いと思ったときに、この原則を無視してポジションを増やすのは「乗せ」とか「増し玉」という風に言われて、俗に言う「押し目で買う、売る」をする行為です。
アメリカのトレーダーの本を読んでいて、たまに「ピラミッティング」という表現が出てくるのですが、「乗せ」「増し玉」に近いニュアンスで表現されていることが多いです。
アメリカのトレーダーは「強い動きに乗っていこう」というような「楽観的」な考えで取引をしているように推察され、これは国民性とか文化の違いが関連しているように感じます。
私が推奨するのは「慎重に計画的に分割売買をすること」であり、「なんか相場が強そうだから、ガンガン乗せていこう!」みたいな考えになり、どっちが好きかは個々人によるとしか言いようがない。
でもやっぱり資金が減らないことが1番偉いと私は考えます。
③損切りライン、利確ラインを決めること
何も考えない究極の分割売買は、「下がれば下がるほどベストである」、と考えられます。
いぜんよく話題になっていた「何も考えずに米国株に毎月投資しておけ」っていうのが近いですかね。
しかし、これは仮に2回目の買値があまりにも安い、又は売値が高い、という場合は自分の考えている相場の方向性が間違っている可能性があります。
なので、上手く逆張りができていないことになります。
昔々の商品先物等は、値下がりの下限が限られていたのだろうと推察できます。(興味のある人は分析してみるといいです)
しかし、私が取引を推奨している日経225先物は恐ろしいことに半年で5,000円幅動くこともあり、しかも現物株式とは異なり取引期限が予め決まっています。
なので、損切りラインを決めて、それ以下になったら絶対に切るようにするべきです。じゃないと酷いことになります。
滅茶苦茶当たり前のことですが、損切りすれば、切った分、それよりも多い数のポジションを持つことができる場合もあります。
利確すれば、利確してプラスになった金額分で取引できる機会が増えます。
私は利確ラインを決めずに、何百万もプラスで最高だったのが、1週間放置したらマイナスになった経験があります。。。
利確ラインを決めることも大事なのです。
まとめ
当たり前のようなことを書いたつもりだが、やったことが無い人は分割売買に挑戦してみてほしい。
きっと「一気に買いたい」とか「ああ値が動きそうだからポジションを増やしたい」という欲求が自分の内から湧き出ることを感じることができると思います。
分割売買をすることで、自分自身がどのような欲求を持っているのか、値動きに対してどのような感じ方をするのか、というのを認識することができるようになります。
自分の気持ちを知ることで、コントロールをしたり、失敗したなら損切りしたり、上手く言ったら利確ラインで利確したり、というのが練習でき、きっと自分の力になります。
筆者が日経225のスイング投資を推奨してる理由には、この分割売買の練習にも繋がるというのもあります。
- SQ日があり保有期限が決まっているので、初心者でも塩漬けになる可能性が低い
- CFDや日経ミニならレバレッジがかけやすく、比較的少ない資金で分割売買の練習ができる
- JPXで公開されている情報を参考にして、大口取引の動向がつかみやすい
というような利点が挙げられるため、トレードをする上でどう立ち回っていくか、どう考えてトレードをするか、トレードを行う上で大事なことを全て練習することができるのです。
もし、日経先物の投資を始めてみたいと思った方は、おすすめの取引方法や、更に詳しく日経225先物について説明している記事も併せて御覧ください!
一発当てて人生逆転を目指すのは辞めましょうね!
オマケ:3という数字の持つ力
以下は本当にただのオカルトなので、過信も鵜呑みも禁止です。笑
「3」という数字はマジックナンバーと呼ばれ、項目を設定する際に、人間が最も理解しやすい数であり、安心感を与える数字とされているらしいです。
日本にも、「三位一体」とか「三種の神器」とか、アベノミクス「3本の矢」とか、「ニュートンの運動3法」とか、多くの有名な言葉等に「3」という数字が使われています。
特に、私が好きなのがニコラ・テスラが導き出したといわれている、「369の法則」です。
ニコラ・テスラは、ラジオ、遠隔操作技術、レントゲン、交流電流を発明した偉大な発明家であり、彼がいなければ現代の便利な社会はありえません。
この偉大な発明家は、以下のような言葉を残しています。
“If you only knew the magnificence of the 3,6 and 9,then you would have a key to the universe “
あなたが3、6、9という数字の素晴らしさを知れば、宇宙へのカギを手にすることができる。
彼はこの数字に従い、3で割り切れる数の部屋にしか泊まらなかったり、18枚のナプキンでお皿を拭いたり、建物に入る前に建物の周りを3周するなど369の数字にまつわる行動をとっていたと言われています。
369の法則が当てはまることをいくつか紹介します。
例えば、時間は、369の法則に当てはまります。
12進法は、1+2=3。
1分は60秒、1時間は60分、1日は24時間です。
24は、2+4で6。
時の流れは、3の倍数になっています。
古来の暦「太陰暦」では、新月から満月までの間隔である約30日が1か月と定められており、それを12回繰り返すことで1年となっていました。
干支も12なので、12年過ぎれば新たな干支へ。
時の流れは、やはり3の倍数で成り立っています。
という感じで、369の法則は自然界や世界の理に当てはまる法則だと言われています。
何かそれっぽくないですか?笑
とはいえ、この369の法則がこんな言葉遊び以上に何か強い力を持っているかどうか、私は説明ができません。
イーロン・マスクが経営する自動車会社「テスラ」は、ニコラ・テスラの名前にちなんだものというのは有名な話であり、もしかしたらイーロン・マスクも、我々が気づけていない「369の法則」に気づいているのかもしれないなあ、とも想像できます。
イノベーションを起こすような偉大な人物が敬愛する人の言葉や、見つけた法則というものは、実際に力を持つのかもしれないのです。
以上、オカルト話でした。笑
とはいえ、トレードでは、自分の芯となるものがあるのはとても重要です。
何故なら自分の考えがブレブレで、値動きに一喜一憂して翻弄されているようなら、長期的に利益を積み上げていくことなんてできないからです。
皆様も、何か自分の信じるトレードスタイルを維持するための方法を考えてみてくださいね。
最後までありがとうございました!