筆者は日経225先物取引を推奨しています。
理由は機関投資家の情報が手に入り、それを取引の参考にすることができるからです。
この記事では「なぜ日経平均先物を取引するべきなのか」という理由を詳しく説明していきます。
よく言われる先物取引のメリット
よく先物取引がおすすめされる理由として、以下のような事柄が挙げられます。
- 相場の下落時にもチャンスがある
- レバレッジがかけられる
- 投資対象がわかりやすい
- 取引コストが安い
- 流動性が高い
どれもその通りです。
とはいえ、これらの特徴は他の商品にも当てはまる場合があります。
日経225先物取引は、市場参加者の取引状況を知ることができる。
現在あなたは何かしらの取引をしていて、その対象の商品の価格が相対的に高くなってきているとします。
トレード経験がある人は、以下のように考えるかもしれません。
「現在、投資家達はどちら側のポジションを保有している割合が多いのだろうか」と。
ショートがどれだけ溜まっているのかは、株式情報関連のサイトに掲載されています。
しかし、株式の信用残の情報は、東証が毎週火曜日に前週金曜日までの残高を公表しています。
そのため、個人投資家達が知るときには、その情報の鮮度はかなり悪くなっています。
ところが、日経225先物の取引状況は毎営業日の17時頃に、各機関投資家の取引の情報がJPXにより公開されているのです。
「ゴールドマンサックスは今日は買い越した」「JPモルガンは今日は売り越した」等の情報です。
多少のタイムラグが生じてしまいますが、毎日更新される情報を参考に、今のポジションを増やそうか減らそうか悩んでいるときの決定打として利用できるのです。
実際に公開されている情報は以下のものになります。
【毎営業日更新されるもの】
- 取引会社毎の限月毎のポジションの当日取引高数
- デリバティブ取引市況
- デリバティブ建玉残高表
【毎週第一営業日に更新されるもの】
- 取引会社毎の限月毎の取引残高
取引高数は毎日更新されます。
そのため、これらを集計し計算していけば、毎日の残高数だけでなく、残高推移まで把握することができます。
取引高の情報の使い方
取引高の情報を利用すれば、近い内に買い戻しが発生するのでは?と推測できます。
また、残高の推移を見て、機関投資家は相場をどちらの方向に動したいのか?というのも想像できるようになります。
実際にこれらの情報を集計して分析していくことで、事前に動く方向に賭けやすくなります。
デリバティブ取引市況の使い方
デリバティブ建玉残高表の情報を使えば、どこにオプションの壁があるかが判断できます。
日経先物は大きく変動するときには日足が連続で伸びることが多いため、1日目の陽泉or陰線に乗り遅れたとしても、このオプションの状況も併せてみることで後乗りすることも充分可能になります。
オプションについて分からない人は、当サイトでオプションについて説明しておりますので、そちらも併せて確認してください。
最後に注意点
別の記事で詳しく説明しますが、この情報を過信して、鵜呑みにしてはいけません。
公表情報ですが、「確実に正確とは言い切れない」のです。
そのため、あくまで参考情報として捉えて、また自分の思惑とズレるようなことがあれば、すぐに方向転換する等、自身をコントロールすることは必要です。
とはいえ、やはりこの公開されている情報は最強だと考えており、毎日データを確認するのは重要なことだと言えます。